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About Royal Enfield / 開発部門

DEVELOPMENT開発部門

開発やテストの詳細について紹介します。

インド・チェンナイにあるテクニカルセンターを例に、テストや開発についてさらに詳しくご紹介します。

バイクをデザインする途中段階に、クレーモデルが存在します。縮小または実物大の車体に、デザインを検証する、造形用粘土で成形した外装を載せたテスト車両のことです。そこで完成した粘土の外装をもとに、量産車用の外装の型を成形します。かつては人間の手で粘土を盛り、外装の微妙な曲線を造り上げるために、粘土の表面を手で削っていました。



現在テクニカルセンターでは人間の手による造形も重視していますが、CADを含めたデジタルデータを活用したデザイン開発が主流になっています。デザイン開発のために5軸のクレー製作マシンをインドで初めて導入。3Dデータをベースにクレー製作マシンが削り出したクレーモデルをベースに、造形を専門とするモデラーやデザイナーが直接クレー表面を削り、デザインを仕上げています。







テスト部門では、じつにさまざまなテストを行っています。すべてのパーツを組み込んだ、完成車に近い状態でのテストはもちろん、エンジン/ミッション/ステアリングやサスペンション/電装類/シートなど、各パーツ単体でのテストも行っています。



排気ガス規制は、国や地域によって条件が異なるため、それぞれの地域の規制に適合するように検査を実施しています。
例えば、アメリカやEU向けのモデルに関しては、その条件をクリアするための検査施設があり、その検査をクリアした上で目指すポテンシャルを発揮するための開発を行っています。ただアメリカは、国外の検査を認めていないので、ここでの検査は予備検査的に考えています。日本市場向けの車両はEUの検査を基準にしています。もちろんインド国内モデル用の検査施設もあります。

排気ガス規制クリアだけではなく、排気音や走行騒音についても研究をしています。車両が通過するときの排気音や走行ノイズはもちろん、ライダーに聞こえるサウンドや騒音も測定。騒音規制をクリアしながら、モデルの個性を強調する排気音を造り上げています。最先端の測定技術と解析技術を駆使すれば、そのデータを元に騒音が発生している場所を特定することも可能です。



車両のテストには、イギリスやスペインの公的なテスト機関なども使用しています。スペインでは、テスト機関のすぐそばに事務所を構え、迅速で的確なテストが行えるよう、常に準備を整えています。そのテスト機関ではハンドリングや出力特性などの走行性能、空力などの快適性能、サスペンション性能、ブレーキ性能、ABSの性能や味付けなどなど、さまざまな項目をテストし、多くのデータを取得しています。そしてそのデータをもとにシミュレーターでのテストも行っています。

ロードシミュレーターでは、テストデータを利用し、実際のコースを走行したときのサスペンションや車体の動きをコピーして、シミュレーター上で再現。テストライダーの負担を軽減しながら、多くのデータを短時間で確認および解析できるようになりました。また標高や温度を再現するテスト機材もあり、極寒地から赤道直下の灼熱の大地、またヒマラヤなど標高5000mを越える場所での走行を想定した開発や性能テストも実施しています。





それらテスト用車両のほか、生産前のプロトタイプを製作するために、テクニカルセンターにはレーザーカッター、3Dプリンター、プレスマシン、樹脂パーツ、板金マシン、切削マシンといった製造機械や加工用機械を揃え、各種部材もストック。20台ほどのプロトタイプモデルを造るための部品をテクニカルセンター内で制作し、組み立てることも可能です。

またブラジルはガソリンに27%エタノールが含まれるフレックス燃料が主流。インドも、将来的に含有量85%に高めたフレックス燃料を主流にするとインド政府が発表しています。したがってエタノール濃度が25〜85%に対応するエンジンを制作する必要があり、直近3年間はその開発に取り組んでいます。そのため、フレックス燃料に対応したエンジンがテストできる施設も社内に持ち、すでに開発が始まっています。

もちろん、ここではお話しできない、未来のロイヤルエンフィールドを創造するための開発や研究も、ここテクニカルセンターで行っています。これからもロイヤルエンフィールドにご期待下さい。




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